2009年8月6日〜10日 劔岳(後編)



8日も相変わらず雨模様、踏ん切りがつかずテントでぐずぐずしていると
Hさんにチンネのアプローチ偵察に行こうと誘われる。

8日


長次郎谷右俣を詰める



三ノ窓雪渓をトラバースしてチンネ取り付きへ
取り付け付近から二股を見おろす


池ノ谷乗越から池ノ谷ガリー
不安定な岩が堆積している


か細い踏み跡を三の窓に向かう


午後から天気が回復する。さっそくAフェース中央大ルート、Cフェースに取り付く
Fさん達はCフェース、Aフェース魚津高ルートの順に登る


熊ノ岩から見た八ッ峰6峰のフェース


Aフェース中央大ルート 少し浸みだしがあって緊張した


Cフェースを最終ピッチを登るFさん達


フェースのピークから見た熊ノ岩のテント


池ノ谷乗越


5峰


Cフェース緩いスラブが続く


4ピッチ目追いつく 先行の大学パーティはセカンドが動けない


ロープを整理しながらAフェース終了点から
懸垂するFさん

登攀終了

9日

今日も雨が降り止まない。今日を逃すとチンネ登攀のチャンスがないFさん達は雨の中を池ノ谷乗越を
目指してガスの舞う右俣を登っていったがあきらめて戻ってきた。昨年も登れなかったのでさぞ残念だろう。
休暇切れのFさんたちは小雨の中を下山していった。入れ替わるように日帰りのクライマーが登ってくる。

しばらくすると天気が回復してくる。フェースに取り付こうにも各ルートは順番待ちの状態だ。
それに岩は乾いていない。滑るような岩質ではないが神経は使う。
そこで頂上を往復してくることにする。


後ろ髪を引かれながら下山する


長次郎谷左俣 右俣よりは緩い
「雪を背負って登れ、雪を背負って降りろ」
劔岳 点の記のルート


小雨の中Cフェースは順番待ち


長次郎のコル 池ノ谷乗越よりは広い




コルから頂上への稜線 特に困難ではないがルートファィンディングが必要


八ッ峰 熊ノ岩は手前の尾根の末端に隠れて見えない


頂上からの源治郎尾根 手前に「キケン通行止め」のプレートがある


賑わう頂上


5年前に設置された三角点 すでに角が丸くなっている

相変わらず小雨が降るが午後からAフェース魚津高ルートを登る。
MリーダーはDフェースを登りたかったようだが先に取り付いている2組が
難航しているのか中々動かないのであきらめる。

10日にチンネ登攀と決めて準備して早く休むが夜半過ぎから雨が強くなる。
翌朝、ますます風雨が強くなる。ついに我々も下山することにする。
他のグループもテントを畳んでいる。

雪渓はすっかりやせ細って特に中間地点の、のど首の部分は危険だ。
先に下山した2グループは雪渓の上を通過したようだが誰が踏み抜くか
ロシアンルーレット状態だ。安全第一で右岸側の岩場を越えた。

全身びしょ濡れで室堂にたどり着く。観光客で賑わうみくりが池温泉で生き返った。
下界は集中豪雨で被害が出ているようだが立山ケーブルも落石で不通だ。
バスが地鉄の立山駅まで直通する。電車で富山に近づくにつれ晴れてくる。
幸い予定通り帰岡出来た。

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