2011年10月8日〜10日 黒部丸山東壁 緑ルート



黒部の巨人と称される丸山東壁にMリーダー、Hさん、そして私のいつものメンバー
で取り付いてきました。
黒四から1時間半ほどとアプローチがとても便利だ。明るくて硬い岩を楽しんできました。

8日早朝、扇沢ターミナルの駐車場は満車だ、路上にはみ出した車が並んでいる。
切符売り場も長蛇の列となっている。

ところで黒部一帯は最近地震が頻発している。7日早朝には地震に伴う落石で
遭難者が出ている。そのため旧日電歩道が通行止めだと出札所に掲示されている。
毎年、道の補修を繰り返し通れる期間は1ヶ月ほどだ。一番のハイシーズンに
通行止めとは想定外である。多くの登山者がとまどっていた。

黒四ダムでバスを降りたところに係員がいて行き先を聞かれる。丸山を経て
内蔵助平方面は支障がないらしいが自己責任と念を押される。
黒部川に降り立った仮橋のところでも検問があった。



8日


くろよんの展望台から 丸山北峰の東面に拡がっている


表面には霜が降りている


しばらく黒部川に沿って進むと川が埋まるほどの
岩が落ちている


内蔵助出合の広場 朝サイレンが鳴り響く


地震の影響か? 岩場が無事か気になる








1ルンゼを詰める 中央壁と大きく切れ込んだ大チムニー


2ルンゼと右のフェースが右岩壁、左側だけど右岩稜 中央壁の右端という意味か?


右岩稜ルートに取り付く しかし表面やホールドに土砂がびっしり付いておりとても登れない
1ピッチの途中で撤退した


内蔵助出合からの丸山東壁


下ノ廊下へ続く橋 あきらめきれず踏み込んだ人もいたが引き返してきた

9日


中央壁緑ルート 中央バンドまで7ピッチ直上だ 右は大チムニー
1ピッチ目取り付き6時40分 1ピン目が遠い しかも濡れているので緊張した


先行のセカンドが2ピッチ目を登り始めたのでテラスに入る


三日月ハングを越える先行パーティー ここはアブミビレイになる


3ピッチ目ロープを延ばすMリーダー 人工ルートはアブミ操作の巧劣で大差が付く


ボルトの間隔は近いのでリーダーは難なく越える


ビレイ点にある様々な残置スリング せっかくのハンガーボルトなのにカラビナを通す余地がない


5ピッチ目 手かがりの乏しいスラブ アブミの一番上に立ち上がるのは緊張する


5ピッチ目終了点間近 Hさんも続く Mリーダー撮影
三角形に白くなったところが2ルンゼの下部


腐ったお助けスリングをつかむ お願いだから切れないで


ホテル丸山 少しキジ臭い


中央バンド到着は12時30分


赤沢岳 北西尾根上の三峰 通称「猫ノ耳」


先行パーティーのトップ ビバーク用の荷物を持っているので苦しい
回収不能になったのか上から残置ロープが垂れている


セカンドが登り出す すぐに我々も続くがすでに3時


ハング直下で4時になったので撤退する 核心の大ハングが目の前だけに残念だ
ハングを越えた先行パーティーも懸垂してくるが彼らはホテル丸山に投宿

中央バンドから5ピッチの懸垂で取り付き点 最後の1ピッチはヘッデンを出した
2ルンゼを下降して一般道に合流する テントへは7時前になった


大まかなルート

10日


豪快なくろよんの放流


堰堤から見た仮橋 下からは間近だが案外遠い


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