2018年12月29日〜31日(南アルプス)聖岳



2018年最後の山行は去年のリベンジである長野県側からの聖岳
岡労の精鋭7人で挑んだ。
ただ芝沢ゲートから便ヶ島までの林道が9月の台風で完全に破壊されて
徒歩でも通行が困難という情報が地元自治体から発表されている。
あれこれ調べたら何とか通行は可能なようだ。

28日夜、岡山を出発、途中、名神道は吹雪、除雪車を先頭に梯団走行で関ヶ原を越えた。
しかし中央道は降雪がなく、飯田ICから三遠南信道矢筈トンネルから旧上村に入っても全く雪はない。
結局芝沢ゲートまで困難なくアプローチできた。




芝沢ゲート 我々の他には一台止まっていただけ


擁壁は残っているが底を洗掘されて路盤が抜けてしまった
先では道そのものが消滅している 復旧するなら渇水期の今だと思うが


高巻き道 先に発電所があるので応急処置のようだ


崩落箇所を過ぎれば落石、倒木はあるが概ね良好、この先林道、登山道を含めて
整備はされず放置されている


便ヶ島登山口9時半 ここまで2時間掛かる 以前はここまで車でアプローチできた
コンテナは登山届け用紙があるが緊急避難にも使える


便ヶ島から30分ほど進んだ箇所 足もとは崩れ、上からの落石もある
トラロープは落石で切れてからそのままである


西沢渡の駕籠渡し11時前 重い!!少しは油を差してくれ!!
過去には吊り橋だったようだ 仮橋の残骸が左岸に見える


営林署事務所の廃墟11時20分 建物の裏から尾根に取り付く


内部 緊急避難には使えそうだ


尾根は標高2000b付近から雪が出てくる 4時間がかりで1000bほど登った


もう少し登った方が明日のアタックが楽になるがギブアップ
新しい雪がないので水にゴミが混ざる
30日


6時半アタック開始 稜線に出るまで樹林帯なので風はないが−20℃


7時50分薊畑分岐 快晴


少し進んで聖岳を望む このあたり幕営適地、昨日このあたりまで登りたかった
ここでアイゼンを履く


正面は小聖岳、左に聖岳本峰


光岳、イザルガ岳


兎岳


しらび平を望む 重畳たる山脈、人里は遠い このあたりからデジカメが不調、写ルンですを併用


上河内岳


9時40分 小聖岳からの富士山 鼻が白くなっていると指摘される、すぐ対応したので
大丈夫だったが指先も痛くなる


小聖から先は風が強くなる雪面はクラストしてくる さおりちゃんとゆかちゃんは危険と判断
KCLが引導を渡す、KCLと共に下山する


アタック隊はSLのうっちー、やすべえさん、りょうくん、私が進む 中央が我々、さおりちゃん撮影
突風が吹きしばしば耐風体勢を取る、雪面はクラストしてアイゼンが立たない


11時25分とうちゃこーーー!!


赤石岳


下山途中 頂上直下の急斜面はバックステップで下降した りょうくん撮影


ここまで下れば一安心だが小聖までやせ尾根もある りょうくん撮影


谷間に聖平小屋 右端は茶臼岳

3時前にベースに帰着

31日


7時に下山開始 急峻な尾根を下る 右のネットは滑落防止
西沢渡8時半、便ヶ島9時40分


見事な氷瀑


11時半無事下山 聖岳には我々の他は単独行が3人 光岳に行った人が多いようだ

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